《 映画監督が生み出す新たな企画 》と
《 映画化したいプロデューサー 》をマッチング
INTERVIEW
2022.12.28
RECENT FILM PROJECT
NO.58/54
NAME :
佐藤快磨
TITLE :
『見上げた夏の空は灰色』
故郷の秋田で高校野球部の監督を務める夏男は還暦を迎える。妻子にはとっくに逃げられ、病院で寝たきりの父と寂しく誕生日を祝っていると、夏男による体罰を撮影した動画が何者かによってリークされ、勇退を目前に監督を解雇される。世間からの非難に耐え忍ぶなか、父親が他界。葬式に参加した高校時代の仲間たちは、夏男の様子を見兼ねて、「500歳野球」へと誘う。大会で連勝を重ねる彼らは青春を取り戻しているように見えた。彼らの青春に刻まれた「暴力」の行く末は。
- スポーツ
- 青春
- ドラマ
- プロット有
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ABOUT THE PROJECT :
1978年秋田県大仙市(当時神岡町)にて、地元草野球で出番を失っていた同世代の町民らにより、「自分たちがプレーできる大会を」という機運のもと【500歳野球】が発足した。出場資格は50歳以上。出場選手9人の合計年齢は500歳以上でなければならない。2018年には第40回大会を迎え、全県から184チーム、約4700人の選手が参加。新型コロナウイルスの影響による中止を挟み、2022年は3年ぶりの開催となった。500歳野球を創設した故高橋政泰さんは「野球はプレーしてこそ意義がある。白球を追って灰になるまで野球を楽しめないか。野球があったから自分の人生は楽しかった」という言葉を遺した。両親や妻子を裏切ってまでも野球を選んでしまうような男たちのひと夏を皮肉とユーモアを持ち寄って描きたい。(2023.2.1掲載)
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NO.57/54
NAME :
松浦真一
TITLE :
大日本帝国陸軍 vs 俺
第二次世界大戦末期下の日本で3回目の招集令状=赤紙を受け取った男が徹底的な徴兵拒否を決意し、大日本帝国を相手に武装を始め、戦争そのものに抵抗する悲喜劇。
- アクション
- 戦争
- プロット有
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ABOUT THE PROJECT :
「徴兵忌避」という概念には昔から興味があり、これを切り口に虚構を展開して日本の戦争映画作品として一本加えることはできないかと考えてきた(ちなみに「徴兵忌避」とは、各国の法律にもとづいた徴兵制度による召集を個人がなんらかの手段で免れることを意味する)。「徴兵忌避」の日本での事例は数少ないながら書き残されおり、戦時下には「徴兵忌避」はある種のロマンとして夢想されていた(丸谷才一『笹まくら』)とも聞く。しかしながら虚構として見せるには実際の事例の忠実な再現という方向ではなく、映画らしい物語としての翻案が必要不可欠であると考え、「徴兵を拒否し、その徴兵を要求する本元の組織的暴力に対して個人的暴力で戦う」戦争映画を構想した。(2023.1.30掲載)
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NO.56/54
NAME :
中嶋駿介
TITLE :
BALL
戦争によって肩を壊した天才投手「沢村栄治」が、 名も無きカップルとの交流によって再生していく物語。
- スポーツ
- 青春
- 戦争
- 伝記(人)
- ドラマ
- プロット有
- 脚本有
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ABOUT THE PROJECT :
凄まじい才能を持っていながら、戦争によって肩を壊し、さらには命をも奪われた伝説の投手、沢村栄治。そんな彼の”あり得たかもしれない最後の一日を描きたい”という想いから、この映画の企画は始まりました。1944年12月2日、東シナ海の海中で絶命する瞬間、彼は何を思ったのか...。今作は、沢村の最後の一日に至るまでの軌跡を、史実を元にしたフィクションとして再構築していくという試みです。一球のサインボールを軸に、信一とハルという名も無き恋人達と沢村の交流からスタートし、やがて才能を持つ者、持たざる者の対比までテーマを広げていきます。持つ者だったはずの沢村が戦争により、持たざる者になってしまう。それでも彼は多くの人々と関わる事で乗り越えて行った...。そんな彼らの生き様を見届けていただければと思います。(2023.1.30掲載)
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